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今回の広島旅行、2日目は呉と江田島にて旧海軍の施設見学です。 [日記]

 前回の記事にて書いた事ですが、先週末は広島へ行っておりました。

 2泊3日の予定ですが、2日目は丸々空いている状態であり、自由に行動出来る事になっております。

 今まで何回か訪問した広島ですが、まともな時間が出来たのは2回目、以前は大和ミュージアムへ行っておりましたが、今回は午前中に呉の「海上自衛隊 呉地方隊」、午後に江田島の「海上自衛隊 第1術科学校」へ行く事にしました。 尚、「海上自衛隊 呉地方隊」は事前の申し込みが必要となりますので、予め呉地方隊のHPで確認しFAXにて申し込みを行っておりました。

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 入口にて受付を行いますが、身分証明書が必要となります。 免許証等があればOKですよ。

 私は受付終了ギリギリでしたが、申し込みをされている人が全員揃っていなかった為、数分であれば待ってもらえます。 そして、案内係となる自衛官の方から注意事項を説明され、見学開始となります。
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 まずは「海上自衛隊呉地方総監部第一庁舎」へ向かいますが、旧呉鎮守府庁舎の建物を現在でも使用しております。
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 現存する庁舎は2代目の建物となりますが、初代は明治38年の芸予地震にて半壊した為、明治40年に2代目の庁舎が建設されました。 レンガと御影石で造られた庁舎ですが、平成に入り改修が行われており、屋根のドーム等の復元が行われました。 外壁はイギリス積みで積まれております。
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 正面に植えられている松の木ですが、海軍らしく錨の形をイメージしているとの事です。
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 建造に当たっては多くのレンガをイギリスから輸入したと言われておりましたが、近年の調査で国産のレンガを使用していた事が判明したとの事でした。 また車寄せの部分についても、大変凝った造りとなっております。大戦中は庁舎に迷彩を施していたとの事ですが、詳しい資料が残っていないとの話でした。 現時点で分かっている事としては、御影石で出来た車寄せ部分に迷彩が施されていたようです。
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 エントランスホール内部も入る事が出来ましたが、レンガ造りの建物なのか分かりませんが、建物内は非常に静かでした。 
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 また庁舎の側面にある出入り口ですが、こちらも御影石を積んでおり、写真で見て頂けると分かりますが、2種類の御影石を使用しております。 じっくり観察してみると、本当に凝った積み方ですよね....
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 また庁舎の海側部分は後年増築されており、継ぎ目の部分が段になっているのが分かると思います。 また担当者の話で驚いたのが、増築部分を建設する際、現在のJIS規格が制定されてしまったとの事で、色々と大変だったとの話でした。 レンガの寸法等が規格化された為、苦労があったとの事です。 なるほど!!

 庁舎は2代目との事ですが、現存する最古の建物は次の写真となります。
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 現在は「呉地方警察隊本部」として使用されている建物ですが、この建物が一番古い建物として残っており、当時は諜報関係の部門が使用していたとの話でした。
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 それ以外にも歴史ある建物が多く残っており、タイムスリップしたような錯覚を覚えます。
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 庁舎の海側にある階段からの眺め、現在でも呉は造船業が盛んな地域ですので、海を眺めれば建造中の船舶や艦船を見る事が出来ます。

 さて、今回の見学ですが、「旧呉鎮守府庁舎」だけではなく、「旧日本海軍地下作戦室」の見学も行える内容となっております。 庁舎か坂道を歩き下っていくと....
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 地下作戦室の建物が現れました。
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 先の大戦において、呉も空襲の被害を受けるようになり、地下作戦室の建造が行われる事になりました。 昭和18年の夏から着工し、20年の4月に完成したとの事です。 開かれた鋼鉄の扉を潜り、内部に入ります。
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 一番大きな空間が作戦室と言われておりますが、板張りの部分が無くなっている為、コンクリートが打たれた状態の姿です。 左奥に鉄の扉を確認する事が出来ますが、現在では扉は錆付いており開く事が出来ないとの説明でした。
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 見学は決められた場所のみからですが、もしもの場合を想定し屋根が設置されております。
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 この部屋以外にも幾つかの部屋があるとの事でしたが....
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 かなり老朽化しており、残念ながら全てをお見せできないとの話でした。

 毎週日曜日が一般公開日となっておりますが、この「旧日本海軍地下作戦室」は毎回公開とはなっておりませんので、見学を希望する場合には、予めHPで公開日の確認が必要となります。

 また、旧日本海軍地下作戦室の説明の中で、「もしかしたら、この場所は作戦室では無い可能性が出てきており、もしかしたら後々変更になるかもしれません。」との説明もありましたよ。

 短い時間でしたが、なかなか見る事の出来ない施設の見学が出来た事は良かったですね。 地下作戦室の見学を終え、庁舎前に戻ります。
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 海側のエントランス部分ですが、海軍的には海側が正面であると説明がありました。 確かに、通常であれば船で入港しますので、海側が正面ですよね。
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 そして、海側のエントランス横にですが、先程の地下作戦室に繋がる階段が設置されております。 地下作戦室から幾つかの通路が通されており、主要な建物と繋がっているみたいです。

 その後、最初の集合場所まで戻り、見学ツアーは解散となりました。
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 何度も言いますが、一般公開でも申し込みが必要となりますので、興味を持たれ行ってみたいと思われましたら、海上自衛隊呉地方隊のHPを確認して下さい。

 午前の見学を終え、午後は「海上自衛隊 第1術科学校」見学の為、江田島へ渡ります。
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 フェリー乗り場は大和ミュージアムの隣にあり、まずはフェリーのチケットを購入!!
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 待合室で水分補給しつつ、乗船するフェリーが到着となりましたので、乗り場へ移動。
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 約20分程ですが、船に揺られて江田島へ.... 軽く転寝してしまいました。
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 フェリーを下船し、ローターリーに停車している路線バスに乗り込みます。 バスの乗車時間は約8分程で到着、そこからは徒歩で1~2分位で到着です!!
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 第1術科学校(旧海軍兵学校跡地)の見学の為、まずは受付で個人情報と入管の時間を記載し見学者用のバッジを受け取ります。 何とか午後1時からの見学に間に合いました!!
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 正面方の写真を撮り忘れてしまいましたが、見学開始まで江田島クラブ1階(見学者控室)で待ちます。(ちなみに、写真を撮った場所はとなりの建物にある喫煙所) 1階にて担当の方(海自OBの方だと思います。)の説明を受けた後、見学者全員で移動となります。
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 最初に江田島クラブの建物である大講堂へ向かいます。
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 建物自体は鉄骨とレンガを積んだ造りになっておりますが、外壁に花崗岩を貼りつけてあります。 
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 建物内はひんやりとしており、奥には演壇と玉座があります。 現在、この大講堂は自衛隊の入学・卒業等の式典で使用されております。
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 二階には観覧席もあります。
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 アーチ状の天井から吊るされた照明、シンプルな感じですがよくよく見ると凝った造りですね。 この大講堂ですが、平成の時代には大きな改修工事がされたとの話でした。 兵学校当時はハンモックナンバーで並んでおりましたが、現在は廃止されており、あいうえお順で並ぶとの事でした。 (ハンモックナンバー、簡単に言いますと成績順です。) 元々の造りからなのか、講堂内は声が良く響いておりましたよ。 さて、次の建物へ....
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 大講堂の横にある幹部候補生学校庁舎(旧海軍兵学校生徒館)へ向かいます。 通称:赤レンガと呼ばれる建物ですが、その長さは左右で144mとなっており、全体を撮る事が出来なかったです....
 さて、海軍兵学校と言えば「江田島」が有名ですが、元々は東京の築地にありました。 その後、江田島に移転となった訳ですが、建物が完成するまでの数年は海上に停泊した船で行われていたとの事です。 また建造に使用されたレンガについてですが、江田島の建物は全てイギリスから輸入された物であるとの話でした。 一通りの説明が終わり、次の見学場所への移動となりましたが、途中で表桟橋に設置されている物の説明がありました。
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 写真では分かり辛いかも知れませんが、表桟橋に置かれているのは戦艦「陸奥」に搭載されていた主砲4番砲塔です。 陸奥の近代改修化の際に取り外され、教材として江田島の表桟橋に置かれたとの話でした。 この主砲4番砲塔ですが、45口径41cm砲の連装となっており、最大射程は30000mとなります。 ここから最後の見学地である教育参考館に移動となりますが、幹部候補生学校庁舎の横を通過した際、「今日は中の通路部分も大丈夫そうですので、行ってみましょう!!」となりました。
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 何とも凝った造りになっておりますね~、見事としか言えません。
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 1階の廊下部分のみですが、歩く事が出来て良かったです。
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 季節が過ぎてしまいましたが、こちらの木は桜です。 そう「同期の桜」の桜なのですが、二本ある桜のうち、一本がここにあります。 見学を終えた一行は最後の見学地に向かいます。
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 幹部候補生学校の庁舎奥に教育参考館があり、旧海軍関係の資料から約1000点程展示がされております。 最後の教育参考館は時間制で見学する事になっており、内部の撮影は禁止となっております。 旧海軍の膨大な資料の中からの展示となりますが、建物内に入った瞬間から館内には張り詰めた空気を感じます。 大日本帝国海軍の歴史を示す貴重な資料が多数展示されておりますが、やはり先の大戦で特攻された隊員の遺書には胸が締め付けられる思いでした。 教育参考館に入った際、案内担当の方より「ご家族、ご親族に特攻され亡くなられた方がおられましたら、その資料を開示する事が出来ますので、事務局に申し出て下さい。」と説明がありました。 この教育参考館には特攻された隊員税全員の資料があり、大切に管理されておりますので、ご自身の身元を証明する物があれば、資料を閲覧する事が可能となっております。

 また厚生労働省社会・援護局援護・業務課調査資料室では旧陸海軍の資料が保管されており、必要書類を揃え送付する事で資料の写しを請求する事が出来ます。 私も2014年に資料を揃え、祖父の軍歴証明書を請求した次第です。

 展示されている内容の重さから細かく書く事は出来ませんが、長めに取られていたであろう見学時間では少なく、気付けば集合時間となっておりました。
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 集合場所は特殊潜航艇の側となっておりましたが、館内の見学を終えた後、野外に展示されている特殊潜航艇等の説明を受け終了となります。 見学前の集合場所である江田島クラブへ戻り、1時間半の見学は終了となりました。 見学は終わりましたが、退出時間が決まっている訳ではありません。 最後に担当の方から「2階の資料室やお土産物の売店もありますので、是非とも寄って行って下さい。」との話でした。
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 帰りのバスまで時間がありますので、私もお土産を購入すべく売店へ寄ってみます。 ベタですが、義兄用に江田島カレーのレトルトとクリアファイルを購入。 自宅用には江田島塩羊羹を個入試ました。
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キャップやワッペンも売られておりましたが、今回はバッグも小さく他のお土産も購入しなければならない為、パスする事にしました。
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 お土産を色々と購入しながら時刻表を逆算し、最後に喫煙所にて一服してから移動です。 思えば入った時には江田島クラブへ一直線でしたので、帰りに構内案内図の写真を撮り、「海上自衛隊 第1術科学校」を後にしました。

 港へ帰るバスですが、見学の方々が大勢おりましたので.... 檄込みでした。 行きと同じく7~8分程バスに揺られフェリー乗り場へ戻って来た訳ですが、時間的に余裕がありブラブラ歩いていると....
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 前回も書きましたが「魁!!男塾」に登場する塾長「江田島平八」の看板がありました。 「ここは牡蠣の名産地、江田島である!!」のセリフか良いですね。 一人なので、顔だし出来ず.... やっぱり「魁!!男塾」が読みたいな~。
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 そんな事を考えていると、フェリーの乗船時間となりました。 当初は広島へ戻る予定でしたが、家族からの情報もあり呉に戻り、入船山記念館へ行く事にしました。

 写真が多くなりすぎてしまいましたので、入船山記念館の記事は次回に書きたいと思います。
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JUNKO

立派な作りですね。レンガの建物はいいですね。
by JUNKO (2019-05-28 20:42) 

MINERVA

JUNKO さん
歴史あるレンガ造りの建物達ですが、その素晴らしさに時間を忘れる程でした。 今回は時間を作って訪問し、本当に良かったと思います。
by MINERVA (2019-05-29 12:31) 

響

江田島の方は見学会したことがあるのですが
地下壕は是非みてみたいです。
ツーリングしても見学しても見所が尽きない江田島大好きです。
by (2019-06-03 08:18) 

MINERVA

響 さん
江田島は何時でも見学が出来る状況となっておりますが、呉の旧日本海軍地下作戦室は事前申し込みが必要な事と、地下指令室か自衛隊艦艇の見学かHPで調べなければなりません。

呉地方隊HP → https://www.mod.go.jp/msdf/kure/info/facilities/

公開は毎週日曜となっておりますが、HPで公開予定を確認し事前申し込みを行って下さい。

江田島とはまた違う旧日本海軍の施設見学、庁舎の説明等は分かりやすく教えて頂けますので、楽しい見学会となりました。

今回は呉と江田島を巡っておりましたが、ツーリングで巡られるのは楽しそうだと思いました。
by MINERVA (2019-06-03 12:35) 

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